「幸福の循環」を求めて、 歴史を紡ぐ。
代表取締役社長 矢谷 郁
今から約100年前、銀座アスターの創業者・矢谷彦七は、銀座通りに中国料理店がないことに着目し、「美味しくて感動する」日本人経営の中国料理レストランをオープンしました。以来、私たちは中華圏を中心とした現地に足を運び、莫大な食文化原点情報を集め、価値あるものを取り上げながら時代のニーズに寄り添い続けてきました。
「食文化」という言葉をまだ誰も使っていない1970年代に、“食文化の真髄を最高の形で”という企業理念に基づく『CCIVSS(チャイニーズ・クッキング・インフォメーション・バリュー・サービス・システム)』という経営システムを導入したという事実が示すように、膨大な時間と能力を費やして蓄積された情報、そして技芸力は、私たちだからこそ培うことができた圧倒的な強みです。また、それを維持継続し続けられるのは、社員層の厚さがあってこそ。人材の豊富さは、銀座アスターにとって最大の財産であると言えるでしょう。
変化の激しい現代社会。近年では新型コロナの影響もあり、人々のライフスタイルは変容し続けており、どこへ向かいどこへ落ち着くのか未だ見えておりません。長い歴史を培ってきた私たちも、過去の成功や慣習は忘れ、リセットし直す必要があるのではないかと考えています。そのためにも、風通し良く闊達に意見交流できる企業風土を維持していくことは、私たちにとって大切な課題のひとつだと考えています。
創業以来、多くのお客様の生活催事や大切な想い出作りの場面を、食とサービス、そして空間を通してご提供してきた銀座アスター。私たちの毎日の中には、ある時は4世代に渡るお客様から、またある時は新しい出会いのお客様から、感動やお喜びのお声をいただくことがあります。ベテラン社員も新入社員も等しく、その場に携われた無類の幸福感にアドレナリンが出るような感覚を覚える瞬間です。
喜びにあふれた一瞬一瞬を積み重ね、「幸福の循環」を実現していく――。そんな手応えあるミッションに、一緒に取り組んでいただけたら嬉しいです。